健 全 な お 付 き 合 い を 。【2】《I.Kei》

お付き合い 35 ページ5

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逃げなきゃ。

答えなんてだせないよ。


落ちたコーヒーそのままにして

私は休憩室を飛び出した。






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「Aさん？どうしたの？」






顔を真っ赤に染めた私に、

すれ違った伊野尾さんが声をかける。

だけどもうなんかすごくショックで、

目なんて合わせられない。






「…Aさん。

ごめん。あんまり聞かないから。


だから明日、楽しみにしてるよ。」





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明日。

ちゃんと覚えてたんだ。


空っぽに見えた伊野尾さんに言った、

デートの約束。




私が行きたい場所に行く、

それが明日のデートだ。





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でも、だって。

だって…でも…。





行きたくないけど行きたい。


うまく言葉にできないくらい、胸の中がごちゃごちゃしてる。







「A。」





二人きりでないと呼ばないくせに、

一番呼んで欲しい時に呼ぶなんて、

反則なんだよ伊野尾さん…！





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「A。




泣いていいよ。

俺がずっと、そばにいる。



そばにいるからさ、今だけは、




強がらないで、泣いてもいいんだよ。」






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1位ありがとうございます！帰ってきて見て驚きました…。

まさか続編の方でも1位をもらえるなんて光栄です！

山田さんカラーもありがとうございます！
頑張りますねo(｀ω´*)o

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