放 課 後 。 《A.Daiki》

forbidden fruit 13 ページ13

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「…でも、本当に大丈夫なのかな。」


「大丈夫だよ！仮に誰か教師にバレたって、
クラブの下見です〜とか言っといたらなんとかなるでしょ！」





完全に楽観的思考。
…まぁ、堅苦しく心配されるよりいいか。



心配してるのは私なんだけどさ。





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「…デート当日は、俺しか見えないようになるはずだよ。」


「何を根拠に。」



「歌ってるバンドマンも、応援してる他の人たちも、背景さえも何も見えないくらい、


Aの視界を独占する。





…俺に恋する覚悟、してきてね。」





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あんなに笑顔で、
あんなにうるさくて、
あんなに元気で、
あんなに明るい有岡先生の、





…裏の顔。





ドSを絵に書いたような真面目な顔つきに
思わず見とれてしまった。

ううん。見とれてたってのも一つの理由かもしれないけど、

目を離すことが出来なかった。





まるで本当に今、
視界を独占されたような。




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背筋がゾクゾクッと音を立てた気がした。

あれ、もしかして私ってMっ気あったりするのかな、嫌だな…。



…とにかく、そんなどうでもいいことは置いておいて、




有岡先生に恋する覚悟って何さ。




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…恋する覚悟なんて本当はとっくに、
できているのかもしれない。



だけど、本当はずっと好きだった、とかはないからね！
そんな、「…今、初めて認める…」

とか、ドッキンバッキュンシーンとか用意してないからね！

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