放 課 後 。 《A.Daiki》

forbidden fruit 11 ページ11

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「デートしよっか。」


なんて有岡先生は軽々しくそういうけど、
先生と生徒がデートなんかしてバレたらどうするっていうんだろう。


教育委員会とかになんか言われなきゃいいけど…





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有岡先生曰く、
「Aが俺のこと好きって言ってくれたら、全てがまあるくおさまるんだけどなぁ？」



なんてことを言っていたので、
とりあえず叩いておいた。





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私は絶対に先生なんか好きにならないって決めてるもん。


確かに彼氏は欲しいけど、
有岡先生が彼氏じゃ、彼氏トークできないじゃん。





『あー、それそれ分かるー！』を言いたいんだよ私は！





……まぁ別に、好かれて嫌な気はしないけど…。





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「…しません。」

「えーっ！そんな事言わないでよ！
俺、Aとデートする場所、もう既に決めてるんだよ？」


「気が早い！
はぁぁぁ…でも有岡先生に何言っても意味無い気がしてきた…」

「ふふぅ。よくわかってんじゃん。」





いやいや。そこドヤ顔するところじゃないから。




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「分かったよ！デート、してあげる！」



なんて上から目線。
自分で言って、自分でウザイなぁ、なんて思うこのセリフにさえ、



有岡先生は、いつもより何倍も、特別に私だけに向けられる笑顔で、

「ありがとう！！」



なんて。





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そんな笑顔向けないでよ。


なんか、ドキドキするじゃん。

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