狼になってもいいですか？【2】《I.Kei》

俺から離れるの、禁止 ページ11

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伊野尾くんが、好きです。





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はじめまして。
高校生の、桂木といいます。

突然ですが、私は
伊野尾くんが、好きです。





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伊野尾くんには彼女がいることも、
伊野尾くんが、その人しか見ていないということも、
彼女さんもその人を好きだってこと、


相思相愛の、恋人だということも、




全部、分かってます。

でも、好きなんです。





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どうしたらいいんでしょうか。





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「彼女」になった人しか見られない、
振り向いた時に見える光景。

眩しい笑顔は、
誰をも虜にする。





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誰かがこの間、伊野尾くんに告白をして、
振られている姿を目にしました。

やっぱり無理だと、
心に染みました。





それでも私は、
伊野尾くんが、好きだって、改めて思いました。






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Aさん。
お願いです。

伊野尾くんを、好きでいることを、
許してください。





伊野尾くんに本気で好きになったことを、
許してください。





伊野尾くんを本気で欲しいと願うことを、
許してください。





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最初から分かっています。
負け戦ってことくらい。





だけど何回自分に言い聞かせても、
…この思いが、
止まらないのです。

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