狼になってもいいですか？《IKei》

どうしよう、可愛すぎる ページ26

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「………え？

え、えと、
どういう風の吹き回し？」




「私、慧が好きなの！
慧がいつも一緒にいて、それが当たり前すぎて、気づけなかった。





…慧じゃないと、ダメなの！





慧が大好きなの！」





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あぁ。
こんな告白、きっと人生で初めてで、最後だろう。





好きだ。
好きだ。




恥ずかしいけど、
伝えなきゃ、前に進めない。





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山田くんに、
背中を押してもらった。

そこから走らなきゃ、
ダメなんだ。





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「…！





待ってよ、A。




一回下げてからの上げるは禁止…
不意打ち過ぎてヤバイ、泣きそう…」



「へ？え？…慧、返事は？」






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涙ぐんだ目で、私を見た。





私より高い身長。
サラサラの髪の毛が少しなびいた気がした。



…部屋の中だけど。





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その顔は、次第に笑顔に変わっていく。






「…ありがとう。

俺も、Aが好きだ。
大好きだ。





…俺が絶対、Aを幸せにする。





ねぇA、

キスしていい？





この前言ったヤツ。」





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コクン
と頷く。




恥ずかしい。
恥ずかしい。

恥ずかしすぎて死にそう。




だけど、凄く、幸せ。






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「あーあ。

Aがいきなり可愛いこと言い出すから、
歯止め、聞かなくなっちゃった。」

我慢しろっていう方が無理→←その言葉、期待してもいいよね？

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