年 齢 制 限。《Y.Ryosuke》

夢幻 10 ページ10

.






.





あれから三日、あの出来事がどんどん嘘だったかのように思えてくる。

もしかして、俺が彼女欲しすぎてのパートツーが出来ちゃったわけ！？


この間は犬とか猫とかと幻覚のようになるわ、今回は嘘だったと思うわで、なんだかんだ、実際のところ信じられない。





.





だってこの俺が、卒業したんだよ？DT。
だけどその事実すら驚く自分がいるから、
…嘘だったんじゃないかって。





だけどこの唇にはたしかに感触は残っていたし、自分で処理した記憶もある。



そして何より、この部屋からいつもと違う香りがする。




いい匂い…なんて言ったら変態みたいだけど、
男の一人暮らしの部屋に、
このむさくるしい部屋の中に、
一輪の花が咲いたような。





そんな感じ。




.





.





「…ふぅ。」





コンビニにでも行こうかな。







.




.






思ったでしょ？
このままコンビニに行って、
そこでAと出会う…っていうストーリー、考えなかった？



考えなかったの…。
そっか…。




.




.








と、とりあえずコンビニに行こう。
よし。

夢幻 11→←＊夢幻 09

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す