年 齢 制 限。《Y.Ryosuke》

夢幻 19 ページ19

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「A！」


また。俺はまた、体が先に動いた。
Aを抱きしめたいと、心から思ったからなのだろうか。




「Aは綺麗だよ。
誰がなんといおうとも、…Aは綺麗だ。



もしその言葉が信じられないというなら、
Aが綺麗になれるまで、俺がそばにいる。
Aを、綺麗にしてみせる。」






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Aは、嗚咽混じりに泣く。
でもこれは決して、悲しい涙なんかじゃないだろう。

ずっと本当は、寂しかったんだね、A。
本当は心から誰かに愛して欲しくて、
だけどその勇気がなくて。





だから俺が、Aの特別になるよ。





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「山田さん……っ、
好きです…好きなんです…！」

「もう。そういうのは俺から言わせてよ。
そんなとこも可愛いけどさ…。






…A。
好きだよ。大好きだよ。」





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寂しい殻から
早く出ておいで。

俺が優しく、包んで抱きしめてあげる。

その檻から
早く出ておいで。

一緒に泣いて、一緒に笑うと誓うから。





Aがずっと、幸せと思えるように。

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