俺の前から、メンバーが消えました。

41.想定外試験 ページ44

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「こら！ちょ、一旦離れろ！」



「……」



えーと、今の状況を説明すると、
ひかと話してから30分が経ったくらいだろうか、次々に目を覚ました子供たちがおれとひかの所にやってきたわけだ。


まぁ、それはそれは可愛い子供たちなわけなんだが…俺を見るなりキラキラした目で何故か俺に飛びついてきたわけだ。

うん、可愛んだけどわけわからん。
俺何もしてないよ!?なんでこんな遊ばれてるの!?
てかひか黙って見てないで助けてよ!?



「お兄ちゃん誰!?」


「ひかにぃのお友達!?」


今目覚めたにしては元気すぎだろ、恐るべしちびっこ。



「こーら！みんなそのお兄さんから離れなさい！
静かにしないと朝飯抜きだぞ！」



ひかのどでかいその声で、子供たちの動きがピタリと止まった。



「ほら、みんな着替えて朝飯食べるぞ？」



「「はーい！」」



ドタドタと元の部屋に戻って行った子供たち。
なんか一気に静かになった…



「はぁ、びっくりした…」



「…お前、凄いな。」



「へ？」



「ここの子供達は様々なトラウマを持ってここにいる。最初は俺でも警戒された程なのに、お前はそれすらなかった。…これはやられたな。」




「え、じゃあ…」



「合格だ。まぁ、まずは様子見として1週間雇ってやる。」



やっ…た、これで何とか…



「…ありがとう、」




さて、難解突破だ。
出来ることなら、この1週間の間で"色"を手に入れてやる。

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