俺の前から、メンバーが消えました。

３.呼び出し音 ページ5

.



俺と勝利のスマホがひかる。



…メール？



一瞬メンバーかとも思ったけど、今どきメンバーがメールなんて送ってくるはずがない。不思議に思いながらも送られてきたメールを開いた。



そこにはたった1文。
『Sexy Zoneの楽屋に来てください。』

そう書かれていた。




Sexy Zoneの楽屋に？



「山田くん、これ…。」



見せられた勝利のスマホの画面には、俺と全く同じ内容のメールが届いていた。送り主は不明。


誰がこんなメールを…



「行ってみよう。勝利、楽屋どこ？」



「2階の一番奥の部屋です！」



JUMPの楽屋があるのは3階だから、ひとつ階を降りてセクゾの楽屋へ向かう。勝利が扉を開けると、そこにはやっぱり誰もいなかった。


来る途中も誰にも合わなかったし、本当にここには俺と勝利の2人しかいないのか。



「ここに来てどうすれば……ｳｯ！」



「勝利!?……ｸﾞｯ､ｧ」



突然、横にいた勝利が床に倒れた。
それを理解したとほぼ同時、勝利の体に寄ろうとした瞬間、俺の首元に電流が走り体が横へ傾いた。



ｸｯｿｯ……誰、だよっ、



朦朧とする意識の中、隣で意識を失っている勝利が目に入り、俺らの背後にいたであろう人物を確認する前に、俺も意識を手放した。

４.目覚めの色→←２.残された者

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す