29.天国と地獄 ページ32
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これは…
「涼介、どうかしたか？」
「あ、あったかも、しんない。」
俺がそう言って知念の方に振り返ると、目を見開いて俺のそばに駆け寄ってきた。
「…この紋、間違いない。僕の村のものだ！」
これが…
巻物から知念の方へ視線を向けると、安心したように目が潤んでいた。
よかった、俺。知念の役に立てたんだ。
「これで、父様は助かる。」
「良かったな、ちね「おいっ！」っ!?」
入口から声が聞こえて来て振り返ると、見張りのヤツらと同じ格好をした男が1人立っていた。
「貴様ら、何者だ！」
「やっべぇ、」
まさか、あの時もうすでに城に連絡されてたのか!?
「…1人ならまだどうにかなるはずだ。」
「どうにかって、」
「僕をなんだと思ってる。忍びだぞ？」
そう言って知念が出したのは、
玉？
「たった1人に使いたくないが仕方ない！」
「っ！なんだ!?」
床にそれを投げつけると白い粉のようなものが視界を遮った。
「涼介！こっちだ！」
「あ、うん！」
目眩し。今のうちに。
知念の声の方に急いで走る。
でもあの穴からは真逆に進んでる気がする。
「こっちに進むと城の中に繋がる階段がある。」
「城の中!?」
「逃げ道は城の裏口しか今はない！城のものに見つからないように急いで抜けるんだ！」
城の中を駆け抜ける。
確か地図を見た時は、地下階段から裏口まではそう距離はなかったはず。
「わかった！」
「それと涼介、服についてるフードをかぶれ」
「なんで、」
「もしもの時だ。先程の男には見られてしまったが、幸い1人。これ以上城のものに顔を見られてはまずい。」
そうか。もしそうなれば、この村に入り浸るのですら危うくなる可能性がある。
急いでフードをかぶって顔を隠す。
一気に階段を駆け上がって、城の廊下のようなところに出た。
「さっさと城の中から出るぞ！」
「うん！」
この先を曲がって、少し走って外に出られればあとは簡単に裏口、だったよな。
よし、すぐそこ
「貴様ら！」
「「…っ!?」」
後ろを振り返ると、15人ほどの武士が俺たちを睨んでいた。
これは、絶体絶命なんじゃ…
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涼奈(プロフ) - いろは。さん» お返事たいへん遅れました！すみません！ありがとうございます！更新頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2018年12月24日 15時) (
レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。 - こんにちは。とても面白いお話で、いつも楽しく読ませていただいています！無理のない程度に、更新 頑張ってください。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 0043e2938f (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - ももかさん» ありがとうございます！更新ペースがバラバラですが必ず投稿しますのでこれからもよろしくお願いしますっ！ (2018年8月11日 16時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 更新、楽しみにしてます！焦らず、頑張ってください！ (2018年8月11日 15時) (レス) id: 76b5a75f64 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 未央さん» ありがとうございます！！更新遅れてしまいすみません、頑張ります！ (2018年8月11日 2時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼奈 | 作成日時：2018年4月10日 17時
