26.求めない者 ページ29
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ポツン…ポツン…
狭い空洞に響く水の落ちる音。
この空間にはそれと俺たち2人の足音だけが響く。
俺は前を歩く知念について行ってるんだけど、
「なぁ、もう結構歩いたけど、どこまで行くの?」
「もう少し先だ。もう少し声を落とせ、どこに敵がいるか分からんからな。」
「…わかった。」
大ちゃんから見せてもらったここの構図を覚えているのかひたすらまっすぐ進んでいく知念。
こんな空洞に倉庫なんかあるのか?
全然そんな雰囲気ねぇけど、
「…なぁ、知念はさ、」
「なんだ、」
「あ、いや。知念は、俺のこと聞いたときに、どう思ったのかなぁ、って」
「…バカバカしいと思った」
うっ、顔も向けず真顔でそう言われると刺さる、
自分で質問しといてなんだけどさ、
「第一、他の世界など信じられるはずがないだろう。それに貴様と僕が親友?そんな話、信じる方が無理がある。」
「…じゃあさ、今俺がお前に、親友とまでは言わない、俺の友達になってくれって言ったら、どうする?」
「バカか貴様は、僕はまだ貴様を信じた覚えはないんだぞ。」
「これから信じさせる。」
「なに?」
知念の足が止まる。
真顔で歩きながら気だるそうに俺の質問に答えていた知念が、俺と向かいあわせになる。
「今回のことで、俺は既に足でまとい状態なのは自分でもわかってる。だけど、俺はお前の役に立ちたい。本気でそう思ってここにいる。」
こんなに知念と目を合わせるの、いつぶりだろう。
じっと長い間見つめあって、不意に知念は前を向いてまた歩き出した。
俺も慌ててそれを追いかける。
「…僕に友など必要ない。
それは時に、忍びの任務の邪魔にしかならん。」
「それは!「シッ、」…?」
足を止めて腕だけを俺に向けた知念に、反射的に俺も足を止めた。
なに?
「…いるな。」
「なにが?」
「はぁ、ここに来いると言ったら奴らしかないだろ。」
てことは、すぐそこに見張りが?
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遅れて大変申し訳ありませんでした!!!!
お待たせしてしまってすみません!
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涼奈(プロフ) - いろは。さん» お返事たいへん遅れました!すみません!ありがとうございます!更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2018年12月24日 15時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。 - こんにちは。とても面白いお話で、いつも楽しく読ませていただいています!無理のない程度に、更新 頑張ってください。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 0043e2938f (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - ももかさん» ありがとうございます!更新ペースがバラバラですが必ず投稿しますのでこれからもよろしくお願いしますっ! (2018年8月11日 16時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 更新、楽しみにしてます!焦らず、頑張ってください! (2018年8月11日 15時) (レス) id: 76b5a75f64 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 未央さん» ありがとうございます!!更新遅れてしまいすみません、頑張ります! (2018年8月11日 2時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼奈 | 作成日時:2018年4月10日 17時