20.心の通わせ ページ22
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一通り知念に説明を終えたけど、全く信じてなさそう…。
「僕が貴様の友。…信じられんな。」
「さすがにそこ信じてくれないのは結構刺さるな…」
てか、こうなったのは全部大ちゃんのせいなんだけど。ほんとにちょっとは考えろっての。
「まぁ、その話が本当だとしよう。」
「え!信じてくれんの!?」
「例えばの話だ。もしそうだとして、貴様は僕に何をしろって言うんだ?」
そうだ。
大ちゃんの時は、ほんとにまぐれだと思う。
あんなにサラッと上手くいったのは多分奇跡だ。
知念の場合に限らず、他のメンバーとはどうすれば心を通わせられる?
「…なにも無いのか。話にならんな。」
「ちょっと待って知念!えっと…どうすれば、」
頭をフル回転させても全然いい案は出てこない。
このままじゃ、知念とも、他のメンバーのみんなとも心を通わせるなんてこと出来るはずがない。
「…なぁ、俺いいこと思いついた。」
ずっと俺たちを見ていた大ちゃんが口を開いたと思ったらニヤリと口角を上げた。
…嫌な予感。
「おい知念。あの件、山田に協力してもらえばいいんじゃないか?」
あの件?
「はぁ?あの件は機密だ。こんなどこから来たかも分からない奴に、教えるわけにはいかない。」
「そうか。じゃあ俺が入手した新しい情報は必要ないんだな?」
「っ!?…僕は客だぞ。報酬だって出してる。その新情報とやらをよこせ。」
「俺の客は今お前だけじゃない。山田だって俺の客なんだ。客の依頼に答えるのが俺の仕事。つまり、客であるお前らが組めば、依頼を受けている俺も、その件に行き詰まってるお前も、捜し物をしてる山田も、何かしらの得があるってことだ。」
「だからって」
「俺昨日こいつと殺りあったから分かるんだよ。
こいつ、かなり役に立つと思うぜ?」
何の話をしてるのかは分からないけど、明らかに知念の表情がさっきとは一変した。
「…組めば、それを渡してくれるんだな?」
「あぁ。一応お前に頼まれたものだしな」
「わかったよ。それでいい。」
言い捨てるようにそう言った知念は俺の方に真っ直ぐ歩いてきた。
「貴様を信じたわけではないが、僕に協力することを許可してやる。」
めちゃくちゃ上からだけど、知念だから別になんとも思わない。
「山田でいいな?」
…なんか、違う。
理由は、
「ううん。お前には、“涼介“って呼んでほしい。」
「…わかった、涼介。」
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涼奈(プロフ) - いろは。さん» お返事たいへん遅れました!すみません!ありがとうございます!更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2018年12月24日 15時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。 - こんにちは。とても面白いお話で、いつも楽しく読ませていただいています!無理のない程度に、更新 頑張ってください。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 0043e2938f (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - ももかさん» ありがとうございます!更新ペースがバラバラですが必ず投稿しますのでこれからもよろしくお願いしますっ! (2018年8月11日 16時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 更新、楽しみにしてます!焦らず、頑張ってください! (2018年8月11日 15時) (レス) id: 76b5a75f64 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 未央さん» ありがとうございます!!更新遅れてしまいすみません、頑張ります! (2018年8月11日 2時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼奈 | 作成日時:2018年4月10日 17時