17.指定の路地 ページ19
.
目が覚めたのは辺りが真っ暗になっていた頃だった。
なんか、今日1日寝てた気がする。
それくらい疲れが溜まってたってことか…。
いくら連休貰えてたって言っても、ここまで睡眠取れること全然なかったしな、
見た所、大ちゃんはまだ帰ってきてなさそうだった。スマホを確認してみても勝利からの返信はきていなかった。
勝利、大丈夫かな。
もう何時間も経ってるだろうから心配と不安が膨らむ。けど、今は。
「…行かなきゃ。」
確か大ちゃんは、この外れにある路地裏に行ってみろとか言ってたよな。
勝利のことは心配だけど、返信が来ることを信じて待とう。
俺は、俺の家族を探さなきゃ。
ガラガラ___。
古びた扉を開けて外に1歩踏み出すと、辺りは真っ暗で人の気配は全くなかった。
昼は少し騒がしかったから、ちゃんと人はいたのかな。
少し真っ直ぐ歩いていくと、昨日大ちゃんと出会ったあの行き止まりに出た。
あの家だけ外れてるんだな。なんか、秘密基地みたいだ。
「さすが、変わり者の情報屋だな。」
昨日俺と勝利が歩いてきた道を歩く。
一本道に出ると、1箇所狭い道があることに気づいた。
「あそこか。」
路地裏に入り、少し歩いた所で足を止めた。
俺だってアイドルだ。
何も無いのにプライベートを監視されるのなんて嫌に決まってるし、スキャンダルを狙ってくるマスコミの人達やらカメラやらには敏感に気づく。
そのへんの洞察力は自然に身についてる。
今、ここには俺の姿しか見えていない。だけど気配でわかった。
俺以外に、誰かいる…。
大ちゃんに言われてきたんだから、メンバーの可能性は高い。でも、もしそうだとしても、メンバーには俺の存在を認識されていないわけだし、どんな役職を持っているのかわからない以上、下手に動けない。
もしかしたら、メンバーじゃない可能性だってある。
ただ、こんな所でじっとしていたら、その間に殺られるかもしれない。だったら、
「ッ…おい、出てこいよ。誰だか知らないけどいるんだろ?」
直接話した方が早いだろ。
『…なぜ気がついた。』
っ!この声…まさかっ、
494人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼奈(プロフ) - いろは。さん» お返事たいへん遅れました!すみません!ありがとうございます!更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2018年12月24日 15時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。 - こんにちは。とても面白いお話で、いつも楽しく読ませていただいています!無理のない程度に、更新 頑張ってください。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 0043e2938f (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - ももかさん» ありがとうございます!更新ペースがバラバラですが必ず投稿しますのでこれからもよろしくお願いしますっ! (2018年8月11日 16時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 更新、楽しみにしてます!焦らず、頑張ってください! (2018年8月11日 15時) (レス) id: 76b5a75f64 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 未央さん» ありがとうございます!!更新遅れてしまいすみません、頑張ります! (2018年8月11日 2時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涼奈 | 作成日時:2018年4月10日 17時