11.太陽の輝き ページ13
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キリキリとお互いの刃が音を立て合う。
どうしたら、大ちゃんを止められる。
どうしたらっ、
そう考えを巡らせていた時だった。
「…、そいつを引け」
「は?」
「その刃をおさめろと言ってる。」
大ちゃんは俺にそう言って自分の武器を引いた。
な、なんで?
不思議に思いながらもナイフを大ちゃんから離す。
「お前、俺のことを知っているのか?」
えっと、この質問にはどう答えたらいいんだ、
目の前にいるのはHey! Say! JUMPの有岡大貴でありそうじゃない。怪しまれず、うまく言わないと…
「…名前は、知ってる。」
結局これしか言えなかった。これ以上なにか言えば変に怪しまれる気がしたから。名前だけ知ってるってのも充分怪しいけどさ、
「…そうか。」
「あの、さ…なんで戦うの、やめてくれたの?」
「…お前が俺を狙ってきたわけではないことが分かったからだ。なぜかは分からんが、お前の目がそう言っているように見えた。そして、刃を交えて確信した。」
…あぁ、やっぱり大ちゃんだ。
『会話なんてしなくても、俺と山田は何言ってるか分かり合えるからな!』
そう自慢げに言っていた姿を思い出す。
あの太陽のような笑顔を思い出して、知らぬ間に俺の頬には1粒涙が伝っていた。
「おい、急にどうしたんだよ、」
「あ、いや。なんでもない。」
…あれ?なんか、光ってる?
不意に目線を下に落とすと、手首に付いているブレスレットが強く光を放っていた。
しかも、光の色は“オレンジ“
大ちゃんの色だ…。
あぁ、そういうことだったんだ。
今、この色の意味をやっと理解した。
この世界にいる、メンバーではないメンバーを見つけ出し、心を通わせ、その色を手に入れる。
全員の色を結ぶことが出来れば、俺も勝利もこのゲームから抜け出すことが出来る。
ということは、俺の場合はあと7色。
残り、7人…。
…ははっ、なんか、理解したら力抜けてきたわ、
「おい!」
体が横に傾いたと同時に聞こえた大ちゃんの声。
その声を最後に、俺は意識を失った。
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涼奈(プロフ) - いろは。さん» お返事たいへん遅れました!すみません!ありがとうございます!更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2018年12月24日 15時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。 - こんにちは。とても面白いお話で、いつも楽しく読ませていただいています!無理のない程度に、更新 頑張ってください。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 0043e2938f (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - ももかさん» ありがとうございます!更新ペースがバラバラですが必ず投稿しますのでこれからもよろしくお願いしますっ! (2018年8月11日 16時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 更新、楽しみにしてます!焦らず、頑張ってください! (2018年8月11日 15時) (レス) id: 76b5a75f64 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 未央さん» ありがとうございます!!更新遅れてしまいすみません、頑張ります! (2018年8月11日 2時) (レス) id: 9c1cc16d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼奈 | 作成日時:2018年4月10日 17時