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１話 明日、消える？ ページ2
伊野尾side
場所は俺の家。
雄「俺、明日、消える。」
急に言われた言葉。
冗談なんかやめろ、その時の俺はそう思っていた。
雄「割と…真面目な話」
慧「は……？冗談やめろって。ﾌﾌｯ」
そう言って笑った。
雄「ごめん……。冗談じゃ、ない。」
慧「……何言ってんの。はい！今日はお開き！」
雄「うん。ごめんね、急に。」
慧「ううん。また明日ぁ。」
ばいばーい、と手を振る。
高木…消えないよね？
冗談だよね？
俺は、そう信じてる。
いや、そう信じたい。
また、君のいる明日が来るよね。
俺は、そう思っていた。
でも、高木のあの真剣な顔が、事の重大さを語っていた。
慧「あーー。考えんのやめ！」
考えれば考えるほど、頭がこんがらがる。
もう俺は考えるのを放棄した。
だってわかんないものはわかんないし。
慧「寝よ。」
俺は諦めて、寝ることにした。
高木が消えないことを祈って。
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作者名：市ノ瀬茜 | 作成日時：2017年5月14日 16時
