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「じゃあ、お買い物行ってくるね」
私はお買い物用のバッグと、お財布、スマホ…と荷物を確認し靴を履いた。
青年は玄関まで見送ってくれるけど、少しふてくされている。
行ってほしくないのか、服の袖をずっと掴んでいた。
困ったものだ。
可愛くて仕方ないけど、買い物は行かないと困る。
「どうしたの?」
青「…やっぱり一緒に行く」
「え?」
急に、青年はくるっと振り返って部屋へと戻った。
少しして彼は戻って来て、手にはスマホを持っている。
靴を履き始めたから驚いた。
外に出るときは、私とは行動しないはずなのに。
きょとんとしていると、彼はドアを開けて首をかしげた。
青「何?」
不思議そうにしてたけど、何も言わずに外に出た。
珍しすぎて、挙動不審になってしまう。
なぜ気が変わったのか…。
そう思い、先を歩く青年についていく。
階段を降りていると
最近よくすれ違う住人とすれ違った。
下を向いていて変わらず顔は見えない。
__________
何も気にせずに階段を降りていると
急に背中を押される感触があった。
気づいたらもう体は浮いていて
痛みと共に意識を失った。
青「A!」
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作者名:七瀬 | 作成日時:2020年11月27日 22時