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「今日は帰ってくる?」









いつものように、青年は外に出ようとしていて




私が問うと、顔すら見てくれないのはいつものこと。









お見送りしようと
ついでに忘れ物のたばこを渡した。









青「しらね」




「そう、じゃあご飯作ってるよ」




青「いらねぇから、もうあっち行け」









彼はタバコをポケットに突っ込み、乱暴にドアを開けた。




何か言いたげな顔を見せ、外へと出ていってしまった。




ご飯用意してほしいならそう言えばいいのに…。









部屋に戻ると、ちょうどスマホが光っていた。




いつもはあまり見ないけど
慧からのメッセージだったから、すぐに開いた。









慧『引越しすること考えてくれた?』









慧は、私と一緒に住みたいと前々から言ってくれていた。




街から離れたアパートに1人、心配でたまらないらしい。









『もう少し考えさせて』









そう返事をし、椅子に静かに座った。




慧のことは好き。




だけど…彼はとても遠い存在。




私は私の世界が好きだから、壊したくない。









その私の世界には、同じ世界を持つ青年がいる。









ひどいな私…比べたらいけないのに。

37→←35.青年side



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作者名:七瀬 | 作成日時:2020年11月27日 22時

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