検索窓
今日:32 hit、昨日:2 hit、合計:50,767 hit

21 ページ21

「いらない」




青「嫌いなんだ?」




「嫌いじゃないけど、なんかやだ」









差し出した手にぷいっと顔を背けると
青年は「なんだそれ」と言ってまたたばこをくわえる。




彼は、たばこを吸うだけで絵になっていた。




さっきの幼い寝顔とは逆に
悪い男に見えて、そのギャップにゾクッとする。









「…私もう寝るね」









眠さの限界で、私は椅子から立ち上がり
たばこを吸う青年の隣を通りすぎようとした。









すると
彼の左腕が私を捕まえ、グッと腰から引き寄せられる。









「なに?」









抱きしめられ
彼の胸に顔を埋め、たばこの匂いに包まれる。




問いかけたのに、何も答えてくれない。
逃げようと思ったが、眠くて力も入らなかった。









彼は背中をくすぐり、もだえる反応を見て楽しんでいた。









「いじわる…」









そう言うと、青年はたばこの火を消し
軽々と私を持ち上げお姫様抱っこした。




びっくりして彼に抱きついたが
ベットはすぐ近くて、ゆっくりと降ろされる。









残念そうな顔をしてみせると、乱暴に布団をかぶせてきた。









青「おやすみ」









雑なおやすみに怒りたくなったが
目を閉じるとすぐに意識が遠のいた。









青年が何かを言いかけた気がしたが、聞き取れなかった。

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
145人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介 , 狼青年
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:七瀬 | 作成日時:2020年11月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。