狼青年とは〇〇しない…~Ryosuke.Y~ (ページ13)

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お昼12時を過ぎて
やっとご飯にありつけた。

テーブルにはみそ汁、白米、目玉焼きにお漬物、鮭の塩焼きが並べられ、見た目は理想の食事に見える。

だが、目の前の椅子に座ってるのは食欲旺盛の青年。

いつもより多めに作ったつもり。

一緒にいただきますをして食べ始めた。

とてもお腹が空いていたのか
一口一口が大きく、食べるのが早い。

見ると、ハムスターのように頬が膨らんでいた。

その姿にクスクス笑いながら、自分も食事をすすめる。

青「うまい…です」

「何で敬語なの？」

聞くと
彼は恥ずかしそうに俯いて、口に入れてるものを飲み込んだ。

「いくつなの？」

青「…22」

青年は小さくボソッと呟いた。

「若いね、私は24」

そう言うと、青年はギクッとした反応を見せた。

私が年上だと知って焦っている。

「今さらだよ、普通でいいから」

私は青年の空になった茶碗を取り、ご飯をよそった。

いい食べっぷりだから、作った側としては嬉しい。

毎日しーんとした食卓が、明るくなった気がした。