47.青年side ページ47
5分もしないうちに、救急車が到着した。
自分が出来る処置はしたが、特に何かが変わることなく
隊員にストレッチャーに乗せられ、彼女は救急車へと乗せられた。
隊「ご家族の方ですか?乗ってください」
「え…」
否定しようとしたがそこまで頭は回らず、俺は頷いて乗り込んだ。
___________
近くの大きい病院に着き中へと入る。
看「すみませんこちらでお待ちください」
傍にいたかったが、治療する部屋へは入らせてもらえず…。
待合の場所で、じっと出来ずにうろちょろ同じ場所を歩いた。
そうだ
彼女の家族…。
せめて仲がいい人かご両親に連絡しなきゃな。
そう思い彼女のスマホを触ると
ロックも何もかかってなくて、一瞬にして画面が開く。
特に何も入ってない機能
すぐに電話帳を探し、それを見た。
「え…」
電話帳には1人しか登録されていないった。
『慧』
と書かれた人物だけ。
家族も友達も仕事、何も無く空っぽだった。
彼女のこと…何も知らない。
俺は彼女のスマホから、その人物に電話をかけた。
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作者名:七瀬 | 作成日時:2020年11月27日 22時