こども、拾いました。【キヨ】

きゅう ページ10

キヨside

次の日、さっそく俺達は近所の人に聞きにいった。
そんなにすぐ見つかるとは思っていなかったが、意外にも早く手がかりをきくことができた。


遡ること一時間前＿＿


ピンポーン


〈は〜い？〉


玄関から出てきたのは、３０代前半くらいであろう女性だった。



「すみません、この近くにすんでいる清川と申します。」


「桜田晴香ちゃんのご両親がここ最近家に帰ってきていないみたいなんですが、知っていたりしますか・・・？」



このセリフをいうのも、何回めだろう。
女性は何かを思い出したように話始めた。



〈そういえば、先週くらいかしら・・・
二人が大荷物を持って駅にいたのを私の旦那がみたわ。〉



「・・・！」

「ちなみに、何処へ行ったかとかわかったりしますか？」



〈隣町の○○駅で降りていたと言っていたわ。〉


○○駅なら、ここからも近い。
これはいい情報だな・・・！


「ありがとうございます！」



〈そういえば、どうしてそんなに熱心に探しているの？〉



「桜田晴香ちゃんのためです。置いていくなんて絶対許せないので。」



〈そうなのね、頑張って。〉



「ありがとうございます！」



よし、さっそく帰って報告だ。

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