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【37】 ページ37
貴方side
コツコツと地面にあたる二人分の靴の音が
余計に私たちの沈黙を浮き彫りにする
わかりやすく、うつむいた彼に私は何も言ってあげられない
今の中島君には近づきにくいオーラがある
私は話しかけられない、話しかけてはいけない
そんな雰囲気が
青空のように澄んだ瞳も今はただ灰色に染まっている
わからない
なんで中島君がこんなふうになっているのか
その感情を探りたくて、じっと顔を見つめると
貴「え？」
中島君には不釣り合いすぎるその無表情が、ふいに崩れた
.
貴「なんで、泣いてるの . . . ？」
.
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作者名：真弥 | 作成日時：2018年3月16日 17時
