ダンスリーダー3 ページ45
しばらく蓮くんと躍った。
色々勉強になることが多くて楽しかった反面、まだまだだなの実感した。
ネットで少しだけ検索した時に、
『Aのダンスなんか変じゃない？』
『やっぱり男11人の中に女1人は浮いて見える。』
『なんでAいるの？』
など色々書かれているのを見てしまったことを思い出した。
誹謗中傷などあることは覚悟してはいたけど、やっぱり見てしまうと落ち込む。
見なければいい話なんだろうけど、嫌でも目に入ってくるからどうしようもない。
「はぁ…。」
休憩中に小さくため息をついてしまった。
蓮「A。」
「あ、…」
蓮くんがさっきよりもさらに真剣な眼で私を見ていた。
蓮「俺って頼りない？」
「そんなこと、ない。…蓮くんはダンスもうまくて、周りに気を配ることもできて、プロ意識も高くて、すごく頼りがいがあるよ。」
そう、JAMのみんなが思ってる通りの人だもん。
蓮「じゃあ今Aが悩んでることって俺には言えない？」
「…。」
言葉に詰まる。
蓮「あ、別に無理に聞きたいわけじゃないけん。ただ、Aは一人で抱え込もうとするから、俺くらい頼って欲しいな〜って思っただけだから。」
蓮「俺はAのことをすごく大切に思ってるし、それは他のメンバーも同じだよ。」
蓮「なんでもかんでも言えばいいってことじゃないけど、吐き出したら楽になることもあるけん。」
私を捉えて離さない蓮くんの瞳は真剣さと優しさが混ざったものだった。
蓮「頼ってほしい。」
そう言って私を軽く抱きしめた。
その暖かさに自然と涙が溢れて、止まらなくなった。
蓮くんの白Tが私の涙で濡れる。
「ごめっ…。しんぱ、いっ…させる、つもりっ…なかった、の。」
蓮「うん。」
「たよってっ…ないっなんて、…こと、ぜんっぜ、んっ…ないの。」
蓮「うん。」
「むしろっ…いつ、も…たすけて、もらっててっ…。」
蓮「うん。」
「でもっ…こんかいはっ、どう…してもっ、…いえなかったっ。」
蓮「うん。」
「ごめ…なさっ…いっ…。」
蓮「謝んなくていいよ。こんなになるまで気づけなくてごめん。がんばったね。」
そう言ってポンポンと頭を優しく撫でてくれる蓮くん。
その優しさにしばらく涙が止まらなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 586人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - JO1大好きです最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気を付けてくださいね。 (2020年10月14日 8時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - あいうさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！更新速度はあまり早くないと思いますがよろしくお願いします！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 43583efbe5 (このIDを非表示/違反報告)
あいう - 最高過ぎます！めっちゃおもしろいです！！！これからも楽しみにしています！ (2020年9月12日 22時) (レス) id: 9a77a958e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔 | 作成日時：2020年9月10日 23時
