■Story.46 ページ46
*
*
*
侑李「病人って……嘘に決まってるもん。
あんなの裕翔が二人になりたくて……」
・
涼介「そんなの分からないでしょ。
ほら、放課後の生徒会の仕事あるから行くよ。」
・
・
侑李「やだ。Aと一緒にいる!」
涼介「何でそうなんのよ。」
・
・
体を起こすと侑李はまた私の体をぎゅっとして、
涼介君は呆れた溜息をついていて。
・
・
涼介「Aは嫌いだよね。」
あ「嫌い?」
・
・
涼介「仕事、ちゃんとやらないヤツ。」
・
涼介の視線は明らかに侑李に向いていて。
・
・
涼介「ちゃんと仕事やるヤツの方が好きだよね?
裕翔みたいにちゃーんと会長の仕事果たして……」
・
・
その言葉に侑李のほっぺが膨らんでいって、
ぷいっと涼介から顔を背けて。
・
・
・
侑李「分かったよ、行けばいいんでしょ。」
・
・
完全に涼介に丸め込まれた形で
侑李は部屋を出て行ってしまった。
・
・
・
あ「さすが……だね。」
・
涼介「侑李の扱いはね。あと大貴も。」
あ「そうなんだ。」
・
・
涼介「アイツら素直だからね。」
・
・
涼介君はにこっと笑うと私に歩み寄って、
ベッドに腰を掛ける。
・
・
・
あ「涼介君?」
・
・
涼介「俺、女の子の扱いも手慣れてるよ。」
・
・
クイッと動かれた顎。
チュッという音が部屋に響いた。
・
・
涼介「じゃぁ、俺も生徒会の仕事あるから。
来れそうだったら来てね?」
*
*
*
610人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時