■Story.45 ページ45
*
*
*
あ「んっ………………」
・
遠くから微かに聞こえたチャイムの音に
ただぼーっとする頭。
・
・
あ「えっ!?」
・
・
なぜか私は自分の部屋にいて、そして目の前には
それはそれは天使の寝顔。
・
・
あ「侑李君?」
侑李「んぅ?」
・
・
どうして自分がベッドに。
しかも、何で侑李君が隣で寝ていたの?
・
・
確か授業受けてて、何だか裕翔が不機嫌で。
変なことされて、生徒会連れてこられて。
そうしたら、余計に変なことされて。
そこからの記憶は全くと言っていいほどない。
・
・
侑李「おはよ、A。」
あ「う、うん。おはよ…………//」
・
・
・
侑李「フフフ、顔真っ赤。林檎ちゃんだよ?」
・
・
あ「だって、侑李が近いから……」
侑李「えー、僕のせいなの?」
・
・
どこかいたずらっぽい笑みを浮かべてそう言うと、
彼は私の反応を楽しんでいるみたいでますます顔を近づけて。
・
・
・
手で彼の肩を押し返したけれど、それは本当に
些細な抵抗としか言えない。
・
・
塞がった唇に新しい空気はまだ入ってこない。
・
寝たまま抱き締められて、ずっと角度を変えて
キスが繰り返されて。
・
・
・
あ「ンッ……………//」
侑李「意地悪しちゃった。」
・
・
あ「意地悪って…………」
侑李「でも、そうさせてるのはAだからね。」
・
・
あ「ひゃっ//」
侑李「ほら、そう言う声とか……どれだけ僕を誘ってるの?」
・
・
私の首筋を細い指先が触れて優しく撫でて。
また近づく唇に。
・
・
どうしよう。
そう戸惑っていると静かにドアが開いた。
・
・
涼介「侑李、病人に何してんの。」
*
*
*
610人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時