■Story.40 ページ40
*
*
*
大貴「ねぇ、恋の病って……
A、誰かに恋してんの?」
・
・
教室に戻って午後の授業の準備をしていると
大貴が前の席の椅子に座り振り向いてそんなことを言ってきて。
・
・
・
あ「恋ってどんな感じなのかな?」
・
・
・
好きとか嫌いとか。
みんな言うけれど、私にはイマイチ分からない。
・
・
だって、好きな人ができたことがないから。
好きな人はいっぱいいる。
・
・
皆優しいし、カッコイイし。
頑張ってる姿も素敵だけれど、その中でも好きな人なんて。
・
・
大貴「一回も好きな人、できたことないの?」
あ「…………うん。」
・
・
大貴「マジで!?」
あ「そ、そんな驚くかな?」
・
・
大貴「驚くよ。でも、そこがAちゃんの
いいところって言うか、俺が好きなところだけどね。」
・
・
・
大貴の手が私の片頬を包み込んで
ドキドキしはじめる。
・
・
・
大貴「俺が今日の夜、色々オシエテ……「変態。」
・
・
・
大貴の声が遮られたかと思えば、
後ろからギュっとされる自分の体。
・
・
・
あ「侑李?」
・
・
侑李「正解♪ちょっと大貴!
Aに変なこと教えるつもりだったでしょ!」
・
・
大貴「別に変なことじゃねぇし。
後々知ることだし、大人になるためには必要なことだろ。」
・
・
侑李「大人ねぇ。ご心配なく。
それは僕がオシエテあげますから。」
・
大貴「は!?絶対許さない!」
侑李「僕こそ大貴が相手なんて許しません!」
・
・
私を間にしてどんどんとヒートアップしていく会話。
戸惑っていると隣の席にも誰かが来た。
・
・
・
涼介「二人ともAが困ってんじゃん。
話はその辺にしといたら?授業も始まるし。」
*
*
*
610人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時