■Story.38 ページ38
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いや、でも別に知らなくたって生きていけることだよね。
うん、焦らなくたって大丈夫。
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あ「やっぱり何でもない。」
裕翔「なにそれ。すごい気になるんですけど。」
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あ「もう、何言おうとしたのか忘れちゃったよ。
思い出したら言うね。」
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分からないことだらけ、知らないことだらけでもいいんだ。
徐々に自分のペースで知っていけばいい。
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分からないこと、知らないことを教えてもらうために
学校があって、先生がいて、子どもの私がいるんだもん。
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あ「ごちそうさまでしたー。」
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置くと流れていくトレーに地味に感動して。
テーブルに戻ろうと振り返ると……
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「会長、今度一緒に遊ぼう?」
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裕翔「遊ぼうって俺、生徒会の仕事あるから
大貴とか誘ってあげて、ね?」
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「えー、裕翔がいなくちゃ盛り上がらないよ。」
「会長じゃなくちゃダメなの。」
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女の子に絡まれている彼。
さっきまでドキドキしていた胸がズキズキし始めて。
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裕翔「そんなこと言って、何が欲しいのかな?」
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笑顔の彼を見たらその痛みはより一層増した気がした。
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あ「邪魔しちゃ悪いもんね。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時