□Story.35 ページ35
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大貴は予想してたよりも早く戻ってきて、
Aと一緒にいられたのだから笑顔のはず、
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なのに、教室に入ってきた彼は
完全に頬をぷくーっと膨らまして、不機嫌モード。
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侑李「Aはどうしたの?」
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大貴「一緒だったんだけど、伊野ちゃんに
俺だけ保健室から追い出された。」
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涼介「はっ?それってやばくね?
伊野ちゃんとAが保健室で二人きりって……」
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大貴「あー、大丈夫。何か、伊野ちゃん
Aには手出すつもりないみたいだから。」
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大貴はそう言って、自分の机の席に項垂れて。
おそらく、いいところを伊野ちゃんに邪魔をされたのだろう。
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裕翔「今日はひとまず感謝か。」
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あの変態教師に感謝するときが訪れるとは。
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そして、ただただ時間が過ぎて行って。
Aは午前の授業に顔を出すことは無かった。
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涼介「A、何してんだろ?」
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裕翔「んー、だよね。俺、ちょっと見てくる。
足の具合でも悪化してたら大変だし。」
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ただ何時間か傍にいないだけなのに。
それが以前までは当たり前だったのに、今はいないと退屈で。
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裕翔「失礼しまーす。」
慧「あ、会長さんじゃん。」
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珍しくまじめに仕事をしていて、
何かいつもと違う伊野ちゃん。
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裕翔「Aは?」
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慧「何か疲れてたみたいで……ほら、そこ。
可愛い顔して寝てるよ。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時