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■Story.34 ページ34













大貴には“先生”という言葉は何の威力も持たないらしい。

だんだんと顔が近づいて、唇がもうすぐに触れる。





























そう思って、瞼を閉じると

カーテンがシャッという音を立てて開いた。







































大貴「何?」







































慧「何って、キミたちお付き合いは健全にだよ?」







































白衣に黒縁メガネの伊野ちゃんがそこにはいて、

私たち二人をじーっと見ているだけ。







































大貴「よく言うよ。変態教師が。

何だったら加わる?」





























あ「えっ、あっ……く、加わる?」

大貴「大丈夫、Aはココにいればいいだけだから。」







































どこかで聞いたセリフ。

伊野ちゃんはその言葉に立ちあがってベッドのところに来た。

















































大貴「あれ、マジで加わるの?

だったら、俺が上で伊野ちゃんがー……」







































慧「バーカ、加わんねぇよ。俺は教師ですから。

それにあの会長さんに怒られるの目に見えてるし。」







































大貴「ぐるじぃ。」

慧「お前はさっさとSHRに行け。」





























伊野ちゃんが大貴のブレザーの襟元を掴んで引っ張って、

そのまま保健室から追放。







































慧「俺が来なかったらAちゃん、完全にやられてるよ?

アイツ、生徒会でも手が早いので有名なんだから。」





























あ「やられてる?」





























慧「あー、分かんないか。まぁ、会長さんにでも

教えてもらって…………」











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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時

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