■Story.34 ページ34
*
*
*
大貴には“先生”という言葉は何の威力も持たないらしい。
だんだんと顔が近づいて、唇がもうすぐに触れる。
・
・
そう思って、瞼を閉じると
カーテンがシャッという音を立てて開いた。
・
・
・
大貴「何?」
・
・
・
慧「何って、キミたちお付き合いは健全にだよ?」
・
・
・
白衣に黒縁メガネの伊野ちゃんがそこにはいて、
私たち二人をじーっと見ているだけ。
・
・
・
大貴「よく言うよ。変態教師が。
何だったら加わる?」
・
・
あ「えっ、あっ……く、加わる?」
大貴「大丈夫、Aはココにいればいいだけだから。」
・
・
・
どこかで聞いたセリフ。
伊野ちゃんはその言葉に立ちあがってベッドのところに来た。
・
・
・
・
大貴「あれ、マジで加わるの?
だったら、俺が上で伊野ちゃんがー……」
・
・
・
慧「バーカ、加わんねぇよ。俺は教師ですから。
それにあの会長さんに怒られるの目に見えてるし。」
・
・
・
大貴「ぐるじぃ。」
慧「お前はさっさとSHRに行け。」
・
・
伊野ちゃんが大貴のブレザーの襟元を掴んで引っ張って、
そのまま保健室から追放。
・
・
・
慧「俺が来なかったらAちゃん、完全にやられてるよ?
アイツ、生徒会でも手が早いので有名なんだから。」
・
・
あ「やられてる?」
・
・
慧「あー、分かんないか。まぁ、会長さんにでも
教えてもらって…………」
*
*
*
610人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時