■Story.33 ページ33
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大貴「よし、居ないな。あの変態教師は。」
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伊野ちゃんこと保健の先生はいなくて
大貴は私をベッドにそっと降ろすと棚の扉を開けて。
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大貴「あった、あった、湿布!」
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ベッドに腰掛けている私の足に優しく触れると
そっと湿布を貼り換えてくれた。
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あ「ありがとう。」
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大貴「いえいえ、これくらいならいつでも言って。
100枚でも1000枚でも貼ってあげる。」
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あ「いや、そんなことになったら体壊れてるよー。」
大貴「あ、そっか。」
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きっと、先生は朝の会議に行っているんだろう。
まだ戻ってくる様子はなくて。
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二人でベッドに腰掛けて他愛も無い会話をして。
だけど、すぐにSHR開始を知らせる予鈴が鳴り響いた。
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あ「行かなくちゃ。」
大貴「えー、もうちょっといようよ。」
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あ「でも、遅刻になっちゃう。」
大貴「大丈夫、大丈夫。俺ら生徒会だもん。」
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大貴はそう言うと、出て行こうとする私の腕を引っ張って。
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大貴「俺といたくないの?」
あ「いや、そんなわけは……」
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大貴「だったら、一緒にいようよ。」
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あ「うわっ…………!」
大貴「ぎゅー!ってね。」
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引っ張られるままベッドに倒れ込んで
そのまま抱きしめられて。
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大貴「体、違う意味で壊しちゃっていいよね。」
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そんな言葉が耳元で囁かれたかと思うと
リボンがスルッと外されて、にっこり笑う大貴が目の前に。
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あ「大貴、待って……あの、先生が来たら……」
大貴「大丈夫だよ、暫くは帰ってこないはずだから。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時