■Story.32 ページ32
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生徒会室を一歩出ると出待ちというべきか。
沢山の女の子がいて、私は4人の後ろに隠れて教室に向かう。
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「涼介先輩、これ受け取ってください!」
涼介「あ、ありがとうね。」
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「大貴先輩、今度一緒に遊びに行きませんか?」
大貴「おー、じゃぁみんなでワイワイしちゃう?」
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「侑李先輩、おはようございます!」
侑李「おっはよー。」
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「会長、今度勉強教えてください!」
裕翔「えー、授業ちゃんと聞いてないの?
仕方ないなぁ、予定が空いたらね。」
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女の子の目はハート。
みんなきっとこの4人の誰かに恋をしている。
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あ「モテモテだなぁ…………。
私、モテ期一度も来たことないのに。」
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何て寂しいことを一人呟くと
誰かとぶつかってしまって体が急に前に傾いて。
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あ「ッ……!」
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湿布を貼っている部分に鈍い痛みが走って。
今度は本当に怪我しちゃう。
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階段から落ちることを覚悟していたのだけれど、
私の腕をガシッと掴む男の人の手。
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大貴「大丈夫?ほら、みんなも階段で怪我しないようにね。」
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あ「ありがとう。」
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大貴「いえいえ、というか……湿布、
伊野ちゃんに取り換えてもらおっか。」
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あ「あ、うん。じゃぁ、保健室……」
大貴「あー、ダメダメ!あそこは一人で行くのは危険すぎるから。」
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あ「きゃっ……………」
大貴「また怪我されちゃ困るからね。」
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軽々と抱えられた体。
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女の子からは羨ましいという声が聞こえてきて
あの3人は逆に口を開くことは無い。
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大貴「裕翔たち、先に教室行ってて。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時