■Story.22 ページ22
*
*
*
侑李「あれ、去年の体育祭の予算の資料……」
大貴「多分、保管庫じゃねぇ?」
・
・
みんなの仕事ぶりをボーッとみていると
そんな会話をしている二人がいて。
・
・
・
あ「あ、私とってくるよ。保管庫って1階の一番奥だよね。」
・
・
大貴「じゃぁ、俺も……」
あ「大丈夫だよ。去年の分だけだし。」
・
・
・
あまり使われていない保管庫は少し埃っぽくて
去年の資料が入っている棚を探す。
・
・
・
あ「あ、あった!」
・
・
・
だけど、体育祭の資料は私が手を伸ばして
ギリギリ届く程度で。
・
・
・
あ「んー………………」
・
・
・
やっと、ファイルに手が届いて、引き抜くと。
・
・
・
あ「うわっ…………!」
・
・
・
その上にあった資料が雪崩のように落ちてきてしまった。
・
・
・
あ「った………」
・
・
・
重いファイルが当たった体は少しジンジンして。
・
・
だけど、早く持っていかなければならないので
急いでファイルを元の場所に戻そうとしたら
・
・
・
「お嬢さん、大丈夫?」
・
・
・
私より先にファイルを手に取って、
元の場所に戻してくれる男の人がいて。
・
・
・
その人は制服ではなくて、白衣を着ていた。
・
・
・
あ「誰、ですか?」
「誰って、保健の先生でしょ。」
・
・
あ「きゃっ……!」
「怪我してるし、保健室で手当てしようね?」
*
*
*
610人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時