■Story.20 ページ20
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だけど、なぜか侑李の手がすぐに離れて。
彼の体も離れた。
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裕翔「何してんのかな、お外で。」
侑李「何って……お着替えのお手伝い?」
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大貴「その言い訳いいね。」
涼介「参考にするな、バカ。」
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裕翔「A、おいで。」
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裕翔はいつも私にそう言って。
私もその言葉に誘われるように彼のもとに行く。
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侑李「何で邪魔するかなぁ。」
涼介「まぁ、抜け駆けは禁止ってことでしょ。」
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教室に戻ると、女の子たちが4人にタオルやら飲み物を渡して。
自然と私は彼らから離れた。
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そして、鞄を荷物に詰めて
生徒会室に移動をする。
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涼介「ちょっと置いてかないでよ。」
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涼介君が私の次にやってきて、一緒に歩いて。
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あ「他の人たちは…………」
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涼介「あー、まだ女子に囲まれてる。
俺、押し付けるように逃げてきたの。」
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イタズラに笑って、ポケットから取り出した生徒会の鍵で
ドアを開けてくれた。
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涼介「Aにも渡しておかなくちゃね、鍵。」
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棚から取り出して、自分がつけていたネックレスを外す彼。
ヘッドを取り、鍵と交換して私の首につけてくれた。
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涼介「これで落とす心配もない。」
あ「でも、ネックレス……」
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涼介「あー、いいの、いいの。大したものじゃないし。
それに、Aに付けてもらった方が嬉しいしから。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時