■Story.18 ページ18
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「ねぇねぇ、どうだった!?」
「あの4人ってお家だとどんな感じなの?」
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体育で男女別になった時に女子からの質問の嵐。
4人の人気ぶりを思い知った。
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「Aちゃんは誰がタイプなの?」
あ「た、タイプ?」
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「私は涼介君だなぁ。」
「え、私は大貴君!笑顔が素敵だし、優しいし。」
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「えー、侑李君でしょ。可愛さがもう!」
「でもなんといっても会長でしょ。王子様キャラって言うか……」
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女子がいる体育館から見える男子のいる校庭。
4人は爽やかな表情でサッカーをしていて。
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私の周りにいる女の子だけじゃなくて、
他の女の子まで目がハート。
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そして、彼らの一人がこっちに手を振ろうとなれば
キャーッと言う歓声が沸いて。
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改めて、何で私が生徒会役員として入れられたのか。
こんなに人気なら可愛い子を入れればよかったのに。
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何て思ってしまった。
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「あれ、どこ行くの?」
あ「ん、もう終わるし教室戻ろうかなって。」
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それに喉も乾いたし。何か飲みたい。
体育館裏の自販機が目に入ったからそう思ったのだけれど。
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じーっとジュースを見ていると、
財布を教室に置いてきたのを思い出して。
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教室まで戻るくらいなら、
水道水で我慢しよう。
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と、振り返ると誰かが後ろにいて
お金の投入口に500円玉を入れた。
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「これ、奢りね。もちろん、お礼してよ?」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時