□Story.15 ページ15
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休んでいると部屋にノックの音が響き渡った。
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裕翔「どうぞー。」
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そう言うと、彼女がドアの向こうから現れて
俺もベッドから体を起こした。
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裕翔「A…………って、顔赤くない?」
あ「…………あー、長風呂しすぎちゃった。」
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そう言うけれど、何か様子がおかしくて。
俺じゃなくて、違う奴を見ているようなそんな感じで。
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裕翔「他のヤツにまたなんかされたの?」
あ「…………違うよ。ただ涼介に会っただけ。」
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裕翔「涼介?」
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あ「うん、たまたまキッチンであったから話して。
というより、裕翔は私に何の用があったの?」
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お風呂上がりで妙に色っぽい。
同じシャンプーの匂いに誘われるように手を伸ばした。
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裕翔「別にこれといった用事は無かったかな。」
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思いっきり腕を引っ張って、同じベッドに横になる。
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あ「私、自分の部屋で……」
裕翔「別にココで寝たっていいんだよ?」
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後ろからぎゅーっと抱き締めて固定すると、
Aの体がびくんと反応する。
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裕翔「大丈夫、今は……何もしないから。
ただ、こうしてるだけ。」
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ハジメテを貰う時は、本当に俺だけに気持ちが
傾いてからにしてあげるから。
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月21日 18時