ジュリエッタ 2 snm SW

ベタ褒め ページ9

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仕事の打ち合わせ終わり…


みやだての近くだったのでふらっと寄ってみる


「いらっしゃいませ」


「こんばんは、一人なんですけどいいですか？」


「よろこんで、どうぞこちらへ」


半分ほど埋まった店内、カウンターの宮舘さんの前に通してくれた


「何召しあがります？」


「オレンジジュースを…あ、やっぱり生ビール下さい」


「かしこまりました」

ビールとお通しの枝豆が添えられてる

料理はお作りをお任せで頼んで串物は盛り合わせで頼む


ジョッキもキンキンに冷えてて一気に体を冷やしてくれた


「Aちゃん、美味しそうに飲むよね、ホントビールのCMすればいいのに」


「あはは、そんないい話がくれば喜んで受けるんですけどね」


「この前、見たよ？結婚情報誌」


「あぁ、もうやだ、恥ずかしい…」


「とっても綺麗だったし、あそこであんな風に挙式したいって思った方多いと思うよ？」


「うふふ、ありがとうございます
実は発売からたくさんお問い合わせが来てると支配人から聞きました」


「うん、すごく良かったもの」



「もしかして宮舘さん、そろそろお考えなんですか？」


「くはは、うん、そうなんだ、だから参考にさせてもらってる」


「おめでとうございます」


「ふっかがさ、絶賛してたよ、まるで自分のことみたいにさ」


突然のふっかさんの名前にドキっとする


あの日、ふっかさんと綾香を街で見かけた日

あれ以降怖くてふっかさんからの連絡を絶っていた


「…Aちゃんふっかと何かあったの？」


「なんにも無いですよ、ずっと変わってません…」


「じゃあ翔太は？」


「えぇっ…」いきなりの渡辺さんの名に一気に頬が赤くなる


「なにかあった？」


わたしはずっと心の中にあるモヤモヤを意を決して打ち明ける


「あの、、、実は…」


宮舘さんは事の顛末を茶化さず最後まで聞いてくれて


「それから翔太に連絡した？」


「出来ていません」


「じゃあ、早く連絡してあげて欲しいな」


「そう、ですよね…」


「翔太って我が強そうだけど、嫌がることは絶対しない男だし、Aちゃんの抱えてる気持ち、そのモヤモヤも全部含めて受け止められる実は器のデカい男だから」


「ふふ、絶賛ですね」


「大事な幼馴染ですから」


「…わたしから連絡してみますね」


「うん、そうしてやって」

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