ジュリエッタ 2 snm SW

返品不可 ページ43

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ガーデンパーティーが終わってわたしは先に部屋へ戻った

翔太くんはまだ皆さんと飲んでいる


シャワーを浴びて先にベッドへ入って寝ていたら翔太くんが帰ってきた


ベッドの側にきたから「おかえりなさい」


「起こした？」


「まだ寝て無かったよ」


「シャワーしてくるから起きて待ってて」


「うん」そう言いながらもまたうとうとしていたら
隣に入ってくる気配で目を開けた

「ん」って言われて少し場所を空けて翔太くんの方に寝返りをうって向かい合う


「いっぱい飲んだ？」


「俺はそんなに…涼太は結構飲んでた
ワインがうまいって」


「そっか…」瞼が重くなってくる


「こうやって顔みながら寝るの久しぶりだな」


「ん…ごめん…ね」


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阿部さん企画の季刊誌は宣言通り予定数を超えて売り上げた

この雑誌の売り上げが好調だったことをきっかけに雑誌の仕事も増えた
そしてブランドモデルを務めた目黒くんは
クリスマス期に脅威の売り上げを叩き出して一気に売れっ子モデルに駆け上がった


目黒くんのマネージメント業と自身の活動とで
ほとんど寝に帰るだけの生活になっている

そんな忙しい生活を送っていても家に帰ると翔太くんが側にいてくれてこうして抱きしめてくれるから
頑張れる

仕事が忙しくなってきて二人の時間が全く取れなくなってきた頃突然翔太くんがわたしの部屋に越してきた

「お前の仕事が落ち着くの待ってたら顔見れそうにないから」


「もう、部屋引き払ったし、返品不可な」


返品だなんて


「ありがとう…帰ったら翔太くんがいてくれると思ったら仕事頑張れる」


「おぅ、待ってるから早く帰ってきて…ぐはは」


「うふふ、待っててね」


そうして同棲が始まった


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久しぶりにゆっくり目覚ましをかけずに眠った

隣は真っ直ぐ寝る翔太くん

翔太くんの方にぴとっとくっつきにいくときに左手の薬指に指輪が嵌まってるのに気づいた

「え？」頭が真っ白になる

なに？これ…？

見慣れないその指に嵌められた指輪を眺める

サイズはぴったりだ

「なんで？」見知らぬ指輪を左手の薬指に嵌めてる意味を考えてみると思い当たるのはひとつしかなくて


「翔太…くん、翔太くん起きて？」


「ん？もうちょっと寝かせて…」


「指輪…これって、翔太くん？だよね」


「俺以外だったら大問題だから」

眠そうな片目だけあけてそう言って恥ずかしそうに
わたしを抱えていつもの様にまたスヤスヤ眠ってしまった


fin.

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