ジュリエッタ 2 snm SW

ちいさな嫉妬 ページ28

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心地よい温もりを背中に感じて目が覚めた

明るかった部屋は陽が陰っていた


温もりの正体は翔太くんで、すやすや眠ってた


お互い裸のままなのに気づいて、さっきのシーンの数々が蘇り恥ずかしくなった


裸でいる訳にもいかないからツンツンして翔太くんを起こすけど一向に起きる気配がない


「おーい、翔太くーん、起きて」

起きないから

「起きないと襲っちゃうぞぉー」というと口元が少し緩んだから狸寝入りだな


「翔太くんの肩に蜘蛛がいるよぉ」


「へっ、えっ、えっ、嘘、どれ、取って！」

凄い速さで起きたから

「あ、起きたらいなくなった」って言ったら


「おまぇー、騙したな」って笑ってキスをしてまた甘い雰囲気になりそうだったから


「しょ、翔太くん、そろそろ晩御飯の準備するから」

名残惜しそうな翔太くんにまたきゅんとしながら

拾い集めた服を着る


「お腹の減り具合はどうですか？」


「食べれるし、食べなくても平気なレベル」


「お酒は？飲まないよね？」


「お前が飲むなら付き合うよ」


「いい、わたしも飲まないから」


クリームチーズと生ハムを入れてベビーリーフのサラダを簡単に作る

頂き物のクラムチャウダーがあったのを思い出して
それも火にかける

フィレ肉をローストして山葵醬油を添えたら完成

ダイニングに運ぶと

「うわ、すげ、これ今全部作ったの？」


「ん？うん、温めたり焼いたりしただけよ？」


「すげぇ、俺この前飯炊いたらガチガチの米だった」


「炊飯器で炊いたんでしょ？」


「そうなのよ、水いれんの知らなくてさ」


「本当に言ってるの？それ」


「ガチ、親にもいい歳して米くらい炊けないの恥ずかしいって言われて凹んだ」


「ふーん…」

じゃあ、今までお家でごはん食べるときは作ってもらってたってことね…ふーん


「え？なに？なんか気に触ることいった？」


「べつに、なにもありません」


「なんだよ、あんかあんなら言えよ」


「なんも無いよっ、ほらご飯たべよ？」


「お、おぅ」 スープを口に運ぶと「うまっ」

ちょっとさっきのことが引っかかってるわたしは可愛気なく「それ温めただけ」って素っ気なく言ってしまう


「なに？なんか怒ってんの？」


「怒ってないし」


「なんだよ、ちゃんと言えよ…ってもしかしてお前…なんか妬いてる？」


「は？妬いてないし」


「はぁはぁん」って嬉しそうなのもなんかムカつくぞ

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