ジュリエッタ 2 snm SW

あべちゃん先生 ページ22

.


.
亮平さんは聞き上手だ、食事をしながらざぁーとふっかさんとの話をしてしまった


「ふーん、それで深澤さんを諦めて渡辺さん？だっけ…と付き合うんだ…」


「なんか亮平さん、意地悪です」


「そぉう？それはさAちゃんの方が意地悪だよ」


「え、どうして？」


「だって、まだ深澤さんのこと好きじゃん」


「私が好きでもふっかさんは姉のこと好きだし…」


「俺はさ、恋愛なんて自分勝手でいいと思ってるからさ
深澤さんが誰を好きでもAちゃんが好きなら想っていいとおもうし、奪ったっていいと思うよ」


「そんなことできませんよ」


「できない理由は？結局自分が傷つきたくないからでしょ？気持ち伝えたら？深澤さんもさもしかするとAちゃんのこと女性として意識するかもしれないし」


「そんな、無理ですよ、そんなことしたら妹でもいれなくなっちゃう」



「ほら、そこ、それが今のAちゃんの本音だと思うよ俺は」


「亮平さん、理詰めなの嫌われますよ」


「くは、そこなのよ、俺の唯一の欠点」


「それ自分で言っちゃいます？」


「じゃあさ、もういっそ、俺にしとく？」


「は？何言ってるの？」


「あは、結構ハイスペック男子だよ？」

小首傾げてだよ？って微笑まれたら落ちそう…


危ない危ない



「亮平さん、もしかしてモテないでしょ？」


「えぇ、なんでぇ？」


「だって女子より可愛いって隣にいたら自信無くしちゃいますよ」


「あら、僕可愛いかった？」ほっぺ両手で持ち上げて

真似してみようかな…いや、私がしたら事故るか


「こう見えて結構、お、と、こ、だよ？試してみる？」


「あわわ、む、無理です」


「くふふ、そうだね、今は仮彼氏がいるもんね」


「か、仮って、ひどい」


「ふふ、これだけは言わせて、ひどいって言うならちゃんと本彼氏にしてやんな
それとも阿部の隣も空いてるよ？」


「亮平さんてどこまで本気かわかんない」


「今のAちゃんに本気だしても困るだけでしょ？
いいの？出して、本気」


「た、だめ、絶対だめです」


こんな百戦錬磨の策士相手に恋愛で敵うわけない…


「阿部亮平の恋愛講座はここまでにしときますかね」


美味しいお料理も後半味わう所じゃなかったよ…


今度翔太くん誘ってみようかな…
翔太くんを想ったらなんだかくすぐったい感情が湧いた


「ふーん…そんな顔もするんだね？」

ん？なんのこと？

スタイルモンスター side渡辺翔太→←鋭い感性

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す