ジュリエッタ 2 snm SW

罪の意識　side渡辺翔太 ページ17

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ふっかと別れてから綾香からのメッセージ…


ふっかのマンションに向かうようにAに伝えてと


「は？どういう意味だよ…」


すぐに綾香に電話をかけた


「もしもし」


「翔太、メッセージみてくれた？」


「なにあれ」


「私はさ、Aにも翔太にも幸せになって欲しいのよ」


「そりゃどうも、でもお前の力なんて借りなくても幸せにするし、なるからもう余計なことすんなよ」


「そっか、そうだ私来週ドイツに帰るわ」

帰ると聞いてホッとした


「◯◯沿いのファミレス知ってる？よね、そこに行って
翔太がAに伝えなくてもAは呼んでるから」


「は？綾香お前なに企んでんの？」


「じゃあね、翔太またねぇー」


「おぃ、待てよ」


一方的に切られた電話、折り返してももう繋がらない



仕方なく綾香がいった店に足を向けた



ファミレスに入ると窓際に一人座り仕事をしてるAを見つけた


ホッとして席に近づく


「渡辺さん、お仕事お疲れ様」嬉しそうな顔を向けた


「えっ、あ、ぁ、うん、お疲れ」


「座らないの？」


「え？あぁ、うん、何してんの？」


「メールチェックです、これだけ終わらせてしまいますね」


とりあえずドリンクバーを頼むとすぐに消えた店員


「お前は？何飲む？」


Aのカップはもう空になっていた


「わたしは、もういいです」


「そ？ならおれ取ってくるわ」


コーヒーを淹れて戻ると窓の外をじっと見てるA

その視線の先には道路を挟んで見える綾香とふっかの姿


あぁ、綾香が見せたかったのはこれだったのか…


二人がエントランスに消えていった


俺は何も言わずに席についた


ぼんやりまだ外を見てるA


くそっ、無力で自分に腹が立つ


コーヒーを黙って飲んでると


「渡辺さん…今夜渡辺さんの部屋に行ってもいいですか？」


「それはどういうつもりで？」


「側にいて欲しいです…」


「いいの？」


黙って頷いたAの手を引いて店を出た


コンビニで下着やストッキングに歯ブラシを買って俺の部屋に連れて帰る


部屋に入れてもう一度聞く


「後悔しないんだな？」


「…渡辺さん、忘れさせてやるよって言ったよね？
もう、わたしやめたい…」


泣き顔のAをベッドルームに連れていき

罪の意識を感じながらAを押し倒した

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