ジュリエッタ 2 snm SW

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みやだての帰り道渡辺さんといくバーヘ立ち寄る



渡辺さんには電話をかけようと思ったけど直に反応を見るのが怖くてメッセージにこの店にいると連絡をした


「いらっしゃいませ」とマスターはいい


「お一人ですか？」と声をかけてきた


「もしかしたら後でくるかもしれないです」


「そうですか、、、来られてからにしますか？」


「…すいません、じゃあペリエをお願いします」


「かしこまりました」


来るか来ないかわからない渡辺さんを待ちながら
メールチェックをし予定を整理していく



新着メールを開封し終わったタイミングでドアベルが鳴った


怒ってるような困ってるようにも見える渡辺さんが立っていた


「いらっしゃいませ」


「こん、ばんは…」



「おぅ、お疲れ」


スツールに腰を下ろすと何飲んでるの？と聞くからペリエだと言った



「ふーん、俺はアイスコーヒーもらおうかな」


「ここバーだよ？」



「お前知らないだろ？ここコーヒーもあるんだぞ」



「え！知らなかった」


「渡辺さんにだけ特別にですよ？」


銅のカップにたっぷりの氷が入ったコーヒーは純喫茶のそれで


「知らなかった」


「前にここで待ち合わせた時マスターが飲んでて俺にも淹れてくれたの」


「よければAさんにも淹れましょうか」


「お願いします」


コーヒーを出すと奥のお客様の元へ行ったマスター


少しだけ気不味い沈黙が流れる


「えっと、あの、この前は…ごめんなさい」


「…」



「…」


「お前、ふっかのことどうすんの？」


「どうにもならないよ、彼は姉の元彼で…」



「元彼じゃなかったら？」



「えっ、そんなたられば言っても…」



「あの二人、付き合ったことねーよ」


「えぇっ！」


「…ちゃんと決着つければ？」



「ちょっと、まって？あの二人が付き合ってなかったなんてことあるわけないよ」



「お前、綾香に付き合ってるのかって聞いたことある？」


「無いです」


「ふっかには？」


「無いです」


「いい加減、ウジウジ悩んで無いで行動おこせよ」


「渡辺さん…」



「じゃあな、ここお前の奢りな、先帰るわ…」

いつもは必ず家の前まで送ってくれるのに
急に突き放されたようで少しだけ泣きたくなった


立ち上がった彼のスーツの裾を思わず掴んだ

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