ジュリエッタ 2 snm SW

痴話喧嘩 ページ1

.


.
立花さんが目黒くんに興味津々のようで
話しかけてくるし、渡辺さんになんか悪い気がして
そろそろ引き上げようと宮舘さんにお会計を頼むと


「もう帰るんですか？もっとお話聞きたかったなぁ、ね？渡辺先輩」って言う立花さん


「立花、俺も帰るわ」って立ち上がる


「え？」


「A帰るんだろ？送って」と敢えて私にそう言う渡辺さん


いや、痴話喧嘩に巻き込まないでよと


思ってたら「Aさんは俺を送らなきゃダメなんで」って何故か肩を抱かれる私


「うわっ、二人とも背高ーい、かっこいい」って空気全く読まない立花さんが私は一番怖いよ


「そ、じゃあ目黒くんの後俺ね」と涼しい顔でいう渡辺さん


この人もこんな空気読まない人だった？


「えー、先輩私も帰りますよ」


カウンターでごちゃごちゃしてられないし手早くお会計済ませて大通りに向けて歩き出す


一台のタクシーを停めて

奥に目黒くんに入ってもらい


「渡辺さんどうぞ」と促すと素直に乗って立花さんはえ？って顔してるからどうぞと言うと乗り込んだ

助手席を開けて運転手さんにタクシーチケットを預け
最終目黒くんの最寄りを告げ助手席のドアを閉めた


「おい！」「Aさんっ」二人の声が聞こえたけどここは私も空気を読まない術を真似させてもらい笑顔で手を振り三人を乗せたタクシーを見送った



鬼電来ると嫌だから携帯の電源落とそうとみるとふっかさんのからの着信と留守電


「Aちゃん今どこ？」
ってふっかさんの声


ふっかさんの声を聞くだけで一気にソワソワドキドキが駆け巡る


リダイアルすると「もしもし？Aちゃん？いまどこ？」
って少し慌てたような声


「ふっかさん、どうしたの？」


「え、あ、あぁ、まだご飯食べてる？なら俺も合流しようかな」


「今みんなと別れたところですよ」


「なぁんだ、そっか、残念」


ふっかさんの声は全然残念そうじゃないことにまた凹む


「まだ家着いてないんでしょ？遅いから早く帰らなきゃダメだよ」


そう言って切れた通話


重いため息がまた一つ出た

すれ違い→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す