ストーカーさんの妹さん【はじめしゃちょーの畑】

妹さん１５ ページ15

3講目が終わり自転車で竹下通りに向かう。
竹下通りとか怖くて行ったことないや

竹下通りにつき、しばらくフラフラしていると明らかに人が群がっている場所を見つける

私は身長が低めなのでピョンピョンと人の間から顔を出すようにして中心に何があるのかを見る
うぅ。どれだけ跳ねても頭しかわからない。でも、金髪だった。

金髪、というと去年の動画で夏の間だけ金髪にしていた畑のことを思い出す。

今は初夏。もしかしたら畑の皆さんも既に金髪なのかもしれない。
……お兄ちゃんも金髪なのかな？

「はじめしゃちょー！好きです！！」

やっぱり畑の皆さんだったようで。金髪、随分目立ちますね。
いや、私も金髪で十分目立ってたわ。

『あ、おにーちゃんだ。』

お兄ちゃんは髪を染めてない。多分仕事の関係。

おそらく畑と写真を撮るための列に並び順番が来るのを待つ。10分くらいしてようやく順番が回ってきた。

『はじめしゃちょーの畑ですよね！写真、とってもいいですか！？』

はじ「！？、え、あ大丈夫ですよ」

あくまで、ファンとして、自然に。
向こうは私気づいてびっくりしてる様子。ふふふっ、そりゃ、公式ストーカーの妹ですもの。もちろんストーカーだよ。何処に行ってもついていく。

たな「え、あの、俺たちがいるってことどこで知ったんすか？」

『講義中に、後ろの女子グループが話してたんです。それで、この辺で仕事してる兄に確認してみたんです』

トマ「授業はちゃんと真面目に受けなきゃだめっすよ〜」

やふ「大学生ならテストもうすぐでしょ、頑張ってね」

『頑張りますけど、畑を見るのが最優先事項です！』

だい「いや、うん。嬉しいけど単位落とさないでね」

お兄ちゃんがあきれた顔をして私を見てくる。ひどい！

けんすけくんとたて面くんもそこにいたらしいけど姿が見えない。

『じゃあ私はそろそろ。お写真、ありがとうございました。他のメンバーの方にもよろしくお伝えください。応援してます！』

それだけ言って、上機嫌になった私は自転車を立ち漕ぎして帰った。

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