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「こんな奴を、俺は主とは認めぬ」
そう言い残して一人が出て行った。
それを皮切りに、一人、また一人と出て行き、最後に残った一人がAを見下ろして言った。
「こんのすけ、これまでのことを忘れだけではないでしょう？」
「………もちろんでございます。一期一振様」
最後に残った1人。
それは、この本丸の中で最も多くの兄弟を失った人物だった。
一期は、恨みと悲しみのこもった声で話し始めた。
「初代は私たちを大切に扱ってはくれませんでした。
手入れをしてくれず、夜伽を迫ってきました。
政府が気づくまで、私たちはその苦しみに耐え続けました。
次の審神者が来て、ようやくこの苦しみから抜けられたと思いましたが、弟たちは、皆、2代目に壊されました。
ボロボロになるまで戦わされて。
手入れもされず、無残な最期を迎えて逝きました。
残ったのは、強いものたちのみ。
私はそれが許せませんでした。
だから、この手にかけた……」
「……承知しております」
「3代目はもっとひどかった。
ボロボロになるまで戦わされて、壊れる寸前のところで手入れされ、またボロボロになるまで戦わされる。
その繰り返しでした。
夜には初代と同じで行為を迫られました。
限界を迎えた三日月が三代目を手にかけました。
それ以降、五人の主が現れ、数日のうちに皆死にました……加州と三日月の手によって……」
「その通りにございます」
「もう主は要らぬと何度も我らは言いました。
しかし、政府は懲りずに送り込んでくる。
そして今度は呪術師ですか」
呆れたように一期が言うと、こんのすけは説得しようと必死に言葉を紡いだ。
「クロユリ様はこれまでの方とは違います。
皆様をひどく扱う事もしません。
……私が、そうさせません」
「人の命にしか従わぬからですか？」
「はい」
二人の間に思い沈黙が流れた。
Aは、一切動かなかった。
「………私も三日月に同じです。その方を主とは認めません」
そう言って一期も出て行った。
部屋に残るのは、Aとこんのすけのみとなった。
「……クロユリ様、お部屋へ向かいましょう」
こんのすけは、努めて明るい声を出した。
Aは頷き、立ち上がった。
こんのすけは再びその肩に乗り、部屋までの道案内をした。
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藍央(プロフ) - そうですか、すいません余計でしたね。 (2019年3月4日 12時) (
レス) id: 3d1ad82df4 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 藍央さん» 申し訳ありませんが、キャラクターの性格、話し方等の指摘は受け付けておりません。詳しくは続編に書いてありますが、私も私なりの考えのもと書いています。ご了承お願いいたします (2019年3月3日 23時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
藍央(プロフ) - 江雪や宗三の話し方はわざとですか？仲間の刀剣男士には普通に喋ってもいいと思うのですが… 話はすごく面白いです！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 3d1ad82df4 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 面影草さん» お気遣い、ありがとうございます(^^)私は、気にしないようにしているので、今後、もしまた悲しいコメントがあったとしても、放置してしていただいて構いません。いつも読んでいただき、ありがとうございますm(＿ ＿)m (2019年2月26日 9時) (レス) id: 3090af0f06 (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - ブラッディ・ドリーマーさん» 返信ありがとうございます。文面がちょっと受け取る側からしたら火に油を注いでるように感じたかもしれません。喧嘩をするつもりはありません。今後、このようなコメントがなくなると良いですね。 (2019年2月26日 9時) (レス) id: 50c6120963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月7日 16時
