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ふと、頭を一つの懸念が過る。…あぁ、肝心なことを忘れていた。タブレットを後ろから覗き込んでいた背の小さな神を振り返るが、うまい言葉がでてこない。
「あー、えーっと…」
「ど、どうなさいましたか…？？」
「…この、私が転生する世界、多分呪術廻戦っていう漫画の世界線なんだけどさ、」
「呪術廻戦を知っておられるのですか！？」
「ゔっ…お、おう」
呪術廻戦という言葉を聞いた途端に目を光らせた神。一瞬禁句でも言ったかと思ったけど、あの何とも幸せそうな表情を見る限りその心配は無駄だったみたいだ。
「呪術廻戦をご存知なら話が早いわけですね！いや、普通こちらにいらした方はもっと混乱したご様子で、『呪術師なんて意味がわからない』だの『死んだなんて信じられるか』だのほざいて1ヶ月ほど粘られるのですが…そうですか、ご存知なんですね！！」
ケラケラと笑う様子になんだかゾッとした。さっきまでの姿とイメージが違いすぎて…これが噂のギャップか…？？
「…まぁ知ってるならこっちも話がしやすい。…呪術廻戦は既に漫画で内容というか…それこそ、運命みたいなのは一通り描かれていると思うんだけど、それに少しずつ介入して未来を変えるってことは…あり？」
「介入する…？？」
あからさまに分かってなさそうな神に思わずため息が出る。いや、私の良い方も遠回り過ぎたか…？？と思い、新しく説明の言葉を探していると、
「介入ということは…『事件や問題などに第三者が入り込み干渉すること』ですよね？勘違いしていらっしゃるかも知れませんが、転生してその世界で生きるということは、あなた様は『第三者』ではなく『当事者』という扱いになります。
呪術廻戦のように漫画で描かれた世界でも、そこへ転生して生きるということは『キャラクター』になるということです。決まった未来は存在しませんので…強いて言うなら、あなた様が選んだ選択肢で未来を創って行くこととなります。…よろしいでしょうか…？？」
…なんだか難しい話でよくわからんが、とりあえず大丈夫ってことだろうか。
それなら問題ない、とサムズアップをすると笑顔を見せた。
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります！ (3月22日 7時) (
レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね！お話も面白いです！更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名 | 作成日時：2024年1月29日 23時
