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「お前、なんで呪術師になろうと思った?線引をしているなら関わらないのが一番だろ」
「…夜蛾学長みたいなこと聞くんだね」
神は私が呪術廻戦の有識者だということは知っている。
でも目的は知らない。
「私は呪術師を守りたいの。…特に、原作死亡勢。その中でも夏油は近くに居ないと護れないから、高専に入る必要があった」
「死亡ルート回避なら10年後でもいいじゃないか」
「それだと夏油の心は守れない。肉体も精神も、2つ揃って無いと意味がない。
弱者は強者に守られるなら、私は強者を守る存在になろうと思ってる」
だからあの術式か、と隣でため息が聞こえる。
「それも全部…誰かを独りにしたくないからなんだけどね」
彼らが望んでいるかは知らないが、同期の死に行く姿を見るよりはマシなはず。そう告げると鼻で笑われた。
「自分勝手だと思う?」
「……お前の人生だ、好きにやればいいさ」
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都内とは思えない景色の先に、結界が見えた。
あれが、呪術高専を囲む砦だ。此処から先は私一人で入る必要がある。
「外から持ち込み禁止だから、神は一旦ココでバイバイね」
「中でも呼ぶなよ、警報が鳴るぞ」
「呪力登録すれば大丈夫なはず」
気をつけろよ、ヘマやらかすなよとお母さんみたいに念押しされた。あれでいて優しいところもあったらしい。いつでも呼べるけど、それでも話し相手はいなくなる。
少し淋しいかもな、と絶対口には出さないけれど思ってみたりしながら、天界に帰る神を見送った。
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります! (3月22日 7時) (レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね!お話も面白いです!更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名 | 作成日時:2024年1月29日 23時