4月、入学。 ページ12
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「お前、その顔あいつらの前でするなよ？」
「…は？どんな顔？」
「…エロジジイみたいな顔」
「な"っ」
呪術高専に向かう坂道で神は急に爆弾を落とした。
私は仮にも成人女性だ。精神年齢が下がっているとはいえ。
それなのに『エロジジイ』とか小学生みたいこと言いやがって。お前モテたこと無いだろ、と言い返したらなんて返ってきたと思う？
お前よりはある、だと。
つくづく舐められているようだ。
「推しの話をしているからだろうけど、本人の前でそれやったら嫌われるぞ」
「き…きらわれ…」
神に対する怒りよりも嫌われるというワードが私の脳を埋め尽くした。
推しに嫌われる。それはファンにとっては死活問題で…と、まぁ2次元の推しから嫌われることなんてほとんどないんだけど。
推しの世界に紛れ込んでしまったのだ、しかもこれから遭遇するかもしれないなんて。救済のためにはある程度の信頼関係が必要不可欠、あと普通に嫌われたら辛い。仕方がないのだ。
「ま、お前キレた時以外顔変わんないし、笑顔くらいまともにしとかないと仲良くできないぞ」
「仲良く、ねぇ…ま、ケンカ売らないようにはするから大丈夫だと思うけど」
「前提がおかしいだろ」
「ケンカしないのは大事でしょ」
「五条悟と夏油傑のあれは何なんだよ」
「あれは友情だから。友情パンチだから。あんなに読んでてドキドキするケンカはないでしょ」
「ドキドキしてるのは推しが二人揃ってるからだろ」
「そうとも言う」
隣で呆れたようなため息が聞こえた。
「…お前、本人達の前でやってけんの？」
「自然体で行くつもりだから仲良くなれるかって言われるとそれは分かんないけど、多分尊すぎて死ぬことはないかな。慣れると思う」
「ふーん…なんで？」
「生きている世界が違うから」
神が黙ったのには何か理由があるのだろうか。いたって普通のことだと思うけど、狼姿の彼からはなんの感情も読み取れない。
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります！ (3月22日 7時) (
レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね！お話も面白いです！更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名 | 作成日時：2024年1月29日 23時
