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「…君が夜宵Aか」
じゃり、と砂を踏む音がした。振り返るといかにも年季の入ったおじいちゃんが一人、若そうな呪術師が二人こちらを見下ろしていて、化け物でも見るような目に若干苛つく。襲撃してきたのはそっちだろうが。
「…ずいぶん悪趣味な歓迎をどーも。呪術高専ってそんなに物騒なところなんですか?」
「すまない、君が呪詛師でないことを確認する必要があったんだ。…今の動きを見るに、かなりの手練れのように思えるが…誰に学んだ?」
「それに答えないと入学拒否でもされるんですか?」
「…なぜ入学だと?」
「…いや、学校からの手紙なんてそんなものでしょうし」
やばい口を滑らせた、と焦ったけど私が饒舌で助かった。気づかぬおじいちゃんは淡々と話を進めていく。
「知っているなら話が早くて助かる。呪術高専に興味はないか?君ならきっと多くの人の役にたてる」
来た。どうやら無事入学ルートは踏めるらしい。建前にしか聞こえないセリフを並べて勧誘してくるところまでしっかり予想通りだ。
「…よろこんで」
勿論快く受け入れるふりをして笑う。とりあえずスタートラインに立つまでの準備はできた。
その日はそれで解散、後日入学までの任務や手続きの書類が送られてきた。今までみたいな神による階級判断じゃなく、呪術協会?から正確な判定をされるためらしい。
入学までの3ヶ月間で私が得た階級は、特級(仮)だそうだ。
なんだよ仮って!!!!!!!!!
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります! (3月22日 7時) (レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね!お話も面白いです!更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名 | 作成日時:2024年1月29日 23時