転生するらしい。 ページ2
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目が覚めて見覚えのない場所に居たとき、人間の思考は五感から得られる膨大な情報を処理しきれずに固まってしまうことを知った。…現に今私がそうだ。
無駄に景色の良い山でもない、都市の路地裏でもない。ただの白。真っ白。撮影セットと言えば頷けてしまうくらいのクオリティが私の眼下には広がっていた。
立っても座っても、白すぎて影一つ無い風景に、驚きというよりは恐怖を感じ始めた頃、今までそこになかったはずのドアノブが現れる。
迷わず開けた。私はそういうやつだ。
「…は？」
その先に待っていたのは白い踏み台。
…いや、よく見るとこちらに向かって土下座しているナニカだ。私の声を聞くとちらっと顔を上げて、そして額を地面に打ち付けた。
「ほんっっっっっとうに申し訳ございません！！！！」
「は？」
「すべてこちらの不手際です！！！」
「は？？」
「ですのでどうかゴミ虫を見下すような表情は止めていただけないでしょうか…！！！！」
「人の真顔を貶すんじゃねぇよ」
怒涛の謝罪と暴言に思わず口が悪くなる。未だ顔を上げない(おそらく)人間に、今までの恐怖は持っていかれてしまった。
「ちょっと待って…不手際って、なんのこと？」
「…！……もしや、ご自身が亡くなられたことに気づいていないのですか…！？」
……………なくなる？
亡くなる？
…死んでるってこと？
「そうです。こちらの不手際で、寿命を迎える前に『事故死』が実行されてしまいまして…」
「…私の考えてること分かるの？」
「一応神ですので…」
さっき打ち付けた額が痛いのか、手を当てながら申し訳無さそうに口にする。
事故死？神？信じるに値しない言葉のパレードで、あぁ夢かと納得した。
こんなに意識のある夢は初めてだけど、夢の中で寝たら夢から覚めるって言うし。じゃ、寝るからと言って横になろうとしたら、マジビンタを食らった。痛かったから現実かもしれない。
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります！ (3月22日 7時) (
レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね！お話も面白いです！更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名 | 作成日時：2024年1月29日 23時
