【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい

呪23 ページ26

｢って、なーに言ってんだ、俺！そんなわけねぇって｣


ありえもしない仮定を取り消すようにスマホの検索ツールに｢半年前 不審死｣と打ち込む。

やっぱり、半年から明らかに不審死が増えてるんだな。

この前五条先生も半年前から呪術師が不足してきててってこぼしてたような…？


…これも呪霊のせいなのか。

許せねぇ。罪もない人間を…


、まあ、Aのことは少しずつ仲良くなって聞いていこう。

今日出会ったばかりなのに詮索のし過ぎは良くねぇよな。

よし、明日もはえーし寝よ！









side:you＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢虎杖悠仁…かぁ｣



いつかの映画で見た煙草の煙を吐くように夜空にその名前をつぶやく。

あの子の中に“両面宿儺”が居るなんて思いもしなかった。

…1度戦ってみたいなんて呪霊嫌いの私さえも思ってしまうのは五条家の闘争本能なんだろうか？

と、自嘲気味に笑う。



あーやだ。呪霊なんかとは関わりたく…


真人｢わー、楽しそうだね？

A。なんかいいことでもあったの？｣


『…真人』


真人｢虎杖悠仁のことでも考えてたのかなぁ？｣


『…先生から聞いたの』


真人｢そうそう｣



長い髪を揺らしてちゃっかり私の隣に来てフェンスに寄りかかる、青二才の中途半端な呪霊。



『なんの用なの。

用がないなら話かけるなって何度言われればわかる？』


真人｢はいはーい、ごめんねぇ｣



ッチ…

コイツ…

面倒くさくて話すのをやめて私から彼から離れる。

すると腕をぎゅっと引っ張られて体が後方へ傾いた。



真人｢どーこ行くの？俺と話そ？｣


『はぁ…まじでうざい…』


真人｢そんなこと言わずにさ、ほら星が綺麗だよ？｣


『思ってもないこと言わなくていい…あぁそう言えば』



ニコニコと満足そうに笑う真人にイラついて少しからかってやろうと思った。

これで話が切れるようならそれはそれで好都合だ。



真人｢なーに？｣


『…最近カマかけようとしてる吉野順平くん？だっけ？

あの子、凄い可愛いよね？』


真人｢…は？｣


『うーん私あの子結構タイプだな』


真人｢順平が？｣


『うん、なんかとっても優しそうで…あと呪力が純粋で綺麗』


嘘よ。

私は私を全て肯定してくれる先生が好きなの。

私の世界の原子一つ一つまでもを構成するのは先生なの。



真人｢…なんで俺にその話をするの？

Aは渡せないよ？誰にも｣





呪霊の手が私の頬へ伸びた。

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